『ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめてwith辻 信一』を鑑賞して思ったこと。

インド視察のための予備知識としてヴァンダナ・シヴァさんのDVDを購入しました。

ヴァンダナ・シヴァさんは環境活動家として有機農業や遺伝子組み換えのない種の保存をしています。
NPOナヴダーニャを立ち上げ、インドのデヘラドゥンにあるナヴダーニャ農園では630種類の米、200種類の麦など多種の農作物を混合栽培することを実践しています。
種のことを学ぶ種の学校「ビジャ ビディヤピース」や、シードバンク(種の銀行)もナヴダーニャ農園にはあります。

彼女の言葉ひとつひとつに説得力があります。有機農業のこと、マハトマ・ガンジーのこと、フェミニズムのこと、そして種のこと、ひとつひとつの単語に立ち止まって、もっと学びたい、もっといろいろなことを知りたいという気持ちになります。それは彼女の言葉は真っ直ぐで真実を訴え続けているからなのかもしれません。

ヴァンダナ・シヴァさんは「グローバリゼーション」という言葉をよい意味とはとらえておらず「ローカリゼーション」を重んじる、
大企業のためにあるかのような最近の政治のあり方に疑問を投げかけるなど共感することがとても多いです。

遺伝子組み換えの種を大企業から買い、種に合わせた農薬や肥料も買わされ、借金が膨らみ返済できず自殺するインド人農家。
本来、自然界の種は買うべきものではなく、自然界からいただくもの。自然の力だけで毎年種をまき、収穫できるはずです。
米の種は米に、麦の種は麦になる。そんな当たり前のことができなくなるのが遺伝子組み換えの種です。
自然界には存在しない種で効率性ばかり考え(実際は効率的ではないとDVDでは指摘しています)、農業を営むことをヴァンダナ・シヴァさんは警告します。

DVDブックの中でコットンの話がとても印象的でした。
インドのコットンの95%は遺伝子組み換えで種の値段は遺伝子組み換えの種になってから80倍になりました。
遺伝子組み換えの種の特許を大企業が持ち、農民に売る。2代目が育たない1代限りの種を毎年農民に売ります。そもそも種に特許があるなんておかしいですね。
ヴァンダナ・シヴァさんの話では遺伝子組み換えのコットンを生産するようになってインド人農家の27万人が自殺したそうです。

No seed freedom, no freedom for us.
種の自由なしに人間の自由はない。

「Small is beatifu」小さいものの美しさ、1種類の作物を大規模に収穫する効率性という幻想にとらわれずく、多様化のすばらしさを今回の視察で感じてきたいです。

※こちらのコラムはにナマケモノ倶楽部様が販売しているDVDブック「ヴァンダナ・シヴァの いのちの種を抱き締めてwith 辻信一」の情報を元に書かせていただいております。ご興味のある方はDVDブックをぜひご購入ください。

DVDブックのご案内

ヴァンダナ・シヴァさんをより深く知るためにナマケモノ倶楽部様が販売しているDVD
「ヴァンダナ・シヴァの いのちの種を抱き締めてwith 辻信一」をご紹介します。
※こちらの動画は予告編になります。本編は下記URLより購入可能です。
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