スリランカ視察9日目。
スリランカで一番人気の世界遺産、シーギリヤロックを眺めつつ、北部スリランカへ向かいました。
北部と言っても思いの他近く、シーギリヤから車で2時間半でバブニアに到着。
バブニアはタミル人の町でシンハラ語が通じず、スリランカ人同士なのに言葉が通じません。
車で2時間半走ると言葉が通じなくなるなんて日本人には信じられないですね。
知り合いのスリランカ人にバブニアの孤児院の話を聞いて今回、視察させていただきました。
2009年4月に内戦が終わり、孤児院を設立したのが2009年9月。
キリスト教系の孤児院で二人のシスターがインドから来て運営をしています。
当時173人の孤児(女性のみ)を受け入れたそうです。
結婚して孤児院を離れたり卒業したりして現在は77人の女の子が孤児院で生活しています。
私の情報がうまく伝わっておらず、私のことを資産家の慈善家が来ると思っていたようでした。
『一番して欲しいことは、仮住まいの施設を出ないといけないので、土地を購入した。でも建物がない。建物を建てるのに日本円で約7000万円かかるので寄付して欲しい。』
さらっとすごいことを言われました。
私は言葉を失いました。
ゆっくり言葉を選ぶように、私は旅行代理店で働いていて、利益の一部を旅する国にプレゼントしている。少しずつサポートすることしかできないと説明しました。
シスターは笑顔でいいました。
But,God send you!
直訳すると『でも、神は(私たちのために)あなたを送った』
なんですが、私は『ご縁』と訳しました。
こうやって出会ったのには何か意味がある。そんな言葉かもしれません。
今でも自分でどうしたらよいのか全くわかりません。
ただ、シスターに説明したように少しずつゆっくりサポートしたい。
今回は70冊のノートをプレゼントしました。
シスター、私はこんな小さなことしかできないんです。
せっかくのご縁なので購入した土地をシスターと一緒に見に行きました。
今は井戸を掘っていました。
ゆくゆくはコンピューターを学ぶ施設やパン屋さんを開業するための職業訓練所を作って、国道沿いにパン屋さんをオープンしたいと話してくれました。
シスターの夢がいつか叶うといいですね。
今回視察した孤児院は写真を公にしないことを条件に撮影しました。
購入した土地はアップしてもよいとのことでシスターの夢が詰まった土地とパン屋さんをオープンする予定の国道の写真をアップします。
バブニアから帰る途中にミヒンタレーに寄りました。実はミヒンタレーには過去2回来ていて、1回目は夕陽を目指してきたら真っ暗になってしまい怖くて登れず、2回目は他の予定がありスルー。3回目にしてやっとミヒンタレーのインビテーションロックに登ることができました。ミヒンタレーはスリランカ仏教伝来の地で、インビテーションロックはパワースポットしても有名です。またミヒンタレーはとても景色がよい場所です。とにかく気持ちがよくなりたい!という方にはおすすめしたいスポットです。ミヒンタレーは聖地のため靴を脱ぎます。石の上はかなり熱く、場合によっては歩けなくなりますので靴下を一足持参しましょう。