ジェフリー・バワのエッセンスが満載!バワの自宅Number11を訪れる


スリランカを旅してジェフリー・バワ建築に魅了されたたらいつか訪れて欲しい場所が2つあります。
バワの自宅兼事務所Number11とバワの別荘にして理想郷Lunganga。
どちらもジェフリー・バワのエッセンスがぎっしり詰まったバワファンの聖地です。

今回紹介するのはバワの自宅兼事務所として使われていたNumber11。
バワファンには思わず手を合わせたくなるような有難い(!?)バワの原点を感じる場所です。
Number11にあるデザインがバワ建築のホテルでたくさん採用されていて驚きと感動に包まれます。

まずNumber11を見学するには事前に予約が必要。事前予約がないと見学は不可なので要注意。
メールか電話で事前予約をします。日本発のツアーに申し込んでアレンジしてNumber11に訪問する人もいらっしゃいます。
訪問時間は平日土曜日は1日3回、日曜日は1日1回。
<Number11見学時間>
月曜日〜土曜日:10:00/14:00/15:30
日曜日:10:00(できるだけ日曜日の見学は避けることをおすすめします)
時間に遅れると入場できないこともあります。余裕を持って訪問しましょう。

早速、聖地Number11に入ってみましょう!

Number11画像

Number11の入り口。左の白い扉から中に入ります。

Number11画像

中に入ると入り口のガレージにはバワが愛したロールスロイスが止まっています。

Number11画像
中に入るとバワの事務所があります。現在はここは改装されており、オーディオルームやルヌガンがトラストのオフィスになっています。Number11の中でまずバワの動画を5分ほど鑑賞します。
動画が終わるといよいよNumber11の中枢へ。バワファンにとってはワクワクがマックスの時ですね。

Number11画像

ラキ・セナナヤケのふくろうのオブジェ

ふくろううのオブジェをみて「あっ!」と思った人。ありがとう(笑)。
バワが大好きな芸術家ラキ・セナナヤケのふくろうです。ヘリタンス・カンダラマのレストランの前に巨大なふくろうのオブジェがありますね。それがこちら!

ヘリタンスカンダラマ

ヘリタンスカンダラマのふくろうのオブジェ

こんな感じでバワ建築で実際に採用されたデザインやオブジェがNumber11にはいっぱい詰まっています。

基本的には自宅のデザインが試作でホテル建築の際にアイデアやデザインを採用しました。
バワ建築を知っている人にとっては宝探しのような感覚でNumber11を隈なく見学してしまいます。


バワ建築の特徴は建物の外と中があいまいで、外なのか中なのかわからず建物の中にいながらスリランカの自然を感じることができます。こちらの写真は建物の中にある中庭のようなスペース。

Number11画像
こちらもバワ建築の真骨頂、屋根を骨組みだけにして雨が入るようになっている屋根?です。笑
もうわけわかんないですね。
普通は雨、風を防ぐために建物に屋根を取り付けます。でもバワは雨が入るように屋根の骨組みだけ取り付けます。
雨が降ると困りますよね。。。

Number11画像
でも床を見ると雨が降り注ぐ場所の下は水を受け入れる土や池が必ずあります。
そして建物の内側に、雨が降り注ぎバワ建築らしい空間が生まれます。

まさに天才の発想。

Number11画像
左側の鉄の椅子はヘリタンス・カンダラマで採用されたデザインです。バワは家具もデザインしていて他にヘリタンスアフンガッラのテレビ台などいろいろなホテルの調度品をデザインしました。
Number11の家具をみてるだけでそのデザインが採用されたホテルを思い浮かべては楽しみます。完全にマニアですね・・・。

Number11
Number11のエレベーターの屋上にはヘリタンス・カンダラマのレストランで採用された鹿の角がデザインされたドアノブを発見!

Number11
Number11のリビング。ここでの注目は左側に置いてある菩提樹の葉をモチーフにしたオブジェ。
あまり知られていませんが大阪万博のスリランカパビリオンの設計はジェフリー・バワで、この菩提樹のはのオブジェと同じデザインのオブジェは大阪万博でも展示されていました。

number11
Number11
Number11は宿泊することもできます。
ベッドルームが2つありますが予約は1日1組限定です。
いつか泊まってみたいですね。

Number11画像
Number11画像

最後にNumber11の屋上にあがるとスリランカらしいオレンジ色の瓦の風景が目に飛び込んできます。
「あ〜、これがスリランカの原風景」と思ったのは私だけではないはず。
この雰囲気がやっぱりバワっぽく、スリランカっぽくて大好きです。

あまりに写真を取りすぎて私のことを建築家か教授と勘違いしたスタッフ(笑)。4年後に訪れたときも私のことを覚えていてくれました。うれしいですね。