ハリドワールで必見の儀式が「ガンガーアールティ」聖なるガンジス川に捧げる日没の儀式です。
ベナレスのガンガーアールティがあまりに有名ですが、ベナレスのガンガーアールティは観光用にショーアップされた経緯があります。ベナレスのガンガーアールティのスタイルは20年ぐらい前から始まった割と新しいスタイルです（祈りの儀式は数千年前からやっていると言われています）。
ハリドワールの祈りの儀式はベナレスほど観光用にアレンジされておらず、古き良きインドを味わうことができる祈りの儀式です。
日没の時間に合わせてお祈りが始まります。お祈りが始まる時間はホテルのフロントに確認しておきましょう。ガンガーアールティが始まる30分前にはよい場所に座ることができません。ベストポイントでガンガーアールティを鑑賞するためには1時間以上前にガートで場所取りをします。
場所取りで注意することはガンジス川は聖地なので土足で川の水につからない場所を確保してください。またガートに座るときは靴を脱ぎましょう。
日没前にお祈りの準備が始まりました。そろそろガンガーアールティが始まる雰囲気になってきました。この時点で動けないほど人が溢れかえっています。また橋の上でアールティの儀式を見ると危険なので儀式が始まる前に橋は封鎖されます。アールティをする側のガートか、対岸かどちらでアールティを鑑賞するか橋が封鎖される前に決めて移動します。
ハリドワールのガンガーアールティは見ている人も参加するような祈りになります。一緒に祈り、歌い、手を合わせたり万歳したりします。まわりのインド人を見習って一緒に聖なる祈りに参加しましょう。
祈りを捧げるときに使う火を灯す神具の名前が「アールティ」です。なのでこの祈りの儀式のことを「ガンガー アールティー」と呼びます。火はどんどん大きくなります。
人が祈る姿はいつみても美しいです。理屈ではなく心が奪われます。
アールティーの聖なる火を分け与えます。
ここまでアールティの火が大きくなるのはハリドワールだけ。まるでたいまつ！？
ガンガーアールティの儀式が終わると火が座っている人々のところにまわってきます。お布施をして祈りを捧げます。
ベナレス・リシケシュ・ハリドワールの３か所でガンガーアールティを鑑賞しましたが、個人的にはハリドワールのガンガーアールティが一番グッときました。一緒に祈りを捧げているという気持ちになれます。ハリドワールに宿泊する人自体が少ないかもしれませんが、ガンジス川の観光はベナレスよりハリドワールをおすすめします。