ルヌガンガをもし訪れなかったら今ほどバワのことが好きではなかったかもしれないな、と思う。満室で部屋が取れなくてランチと視察の予約を事前にお願いをして訪れました。
ヘリタンスカンダラマやザ ブルーウォーター、ヘリタンスアフンガッラを視察したり泊まったりして感じるバワの魅力を遥かに上回る場所、ここがバワの原点であり(未完の)理想郷でした。
部屋のカテゴリー
・ROOMS IN THE CINNAMON HILL HOUSE(シナモンヒルハウスの部屋)
・THE GALLERY ROOM(ザ ギャラリールーム)
・THE GATEHOUSE SUITE(ザゲートハウススイート)
・THE GLASS ROOM(ザ グラスルーム)
・GARDEN ROOM(ガーデンルーム)
・THE GUESTROOM SUITE(ザ ゲストルーム スイート)
ルヌガンガには6つのスイートがあります。部屋数が少なく世界中から集まるバワファンでいつも混雑しています。
どれも魅力的な部屋ですが、やっぱり泊まってみたいのはグラスルーム。空いていればラッキー。
ランチ&見学ツアー
今回ルヌガンガにお願いをしたランチとルヌガンガ見学ツアーをご紹介。
指定された時間に行き、スタッフと一緒にルヌガンガをぐるっと1周します。スタッフがいないと見どころ!?がわからないので必ずスタッフと一緒に説明を聞きながら歩きましょう。私の英語力の限界もあるものの聞きたいことが満載でずっと質問攻め(笑)。バワが生きていたときのコックがまだ料理をしていてバワが食べた料理を今も食べられるのか?景観が損なわれないように対岸の森を全部買ったというのは本当か?などなどいろいろ聞きました。
バワ伝説のひとつとも言える土地。バワはあまりに土地を買い過ぎて政府から止められたという話があります。個人で広大な土地を買うと国が乗っ取られる?という心配があるぐらい土地を買いまくったそうです。そこでバワの家ではなくてゴム畑とか牛小屋とかそういった登記にしてごまかしたとか。。
そして極め付けはルヌガンガのザハウスから一望できる川と対岸、この景色をそのまま残すために目に見える範囲の土地を全部(対岸も!?)購入したそうです。やるなら徹底的ですね!
あとチェックしてほしいのが至るところにある鐘と椅子。バワはいろんなところでティーブレイクをしたり休んでいたそうで、バワが鐘を鳴らすとその音色でスタッフはバワがどこにいるかわかったのだとか。なんか逸話がいいな~。
バワの話をたくさん伺い、ルヌガンガを歩くこと1時間以上、やっとランチにありつけました。
ランチはザハウスの庭でいただきました。ここから見える川を眺めてインフィニティプールを発想したと言われています。ルヌガンガの前にヘリタンスアフンガッラに泊まったので感慨深いものがありました。
料理はまちがいないです。絶品です!素材を活かした味付けで辛すぎないのがgood!もし部屋が満席でもあきらめないでランチと見学をお願いしてみましょう。きっと思い出に残るスリランカの時間になるはずです。
Pictures
まとめ
いままでバワ建築のホテルにいくつも泊まって何とも言葉にできない不思議な気持ちになりました。ハイエンドなラグジュアリーさは全くなく、とにかく心地がよい、脳が気持ちよいと感じる空間。ルヌガンガに訪れてバワが表現したかったことがほんの少し分かった気分になります。予算をかけて豪華絢爛のうわべだけの建物ではなくて、その土地に根差した、土地や自然と一体化した建物、まずは自然があり、風土があり、気候がある。その上で人が気持ちよいと思える空間をつくる。人工的な建物は自然を壊し、自然と対峙するように、場合によっては自然より建物の方がすごいんだと言わんばかりに存在しています。でもルヌガンガでバワ建築を感じるともはや建築家ではなく日本でいう庭師のような発想の持ち主だったのではないでしょうか。
遠い未来でもいいのでいつかスリランカを全部旅したと思えるときが来たら最後にルヌガンガに泊まりたい。今回は満室で泊まれなくてよかったのかもしれません。いつかまたこの場所に戻ってきます。